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【大手ジム研修責任者が徹底解説】2024年最新!NSCA資格の全て:メリット・デメリットから受験対策まで

皆さんこんにちは!

「トレーナー転職のススメ」のぐんそーです!

本ブログでは主にトレーナーに転職したい方や、現在未経験でトレーナーに転職したものの今後に不安を抱えている方に対して発信しております!

トレーナーとしてのキャリアを確立し、専門性を高めるうえで、資格取得は重要なステップです。

その中でも、NSCA(National Strength and Conditioning Association)が提供する資格は、世界的に高い評価を受けています。しかし、どんな資格にもメリットとデメリットがあります。今回は、NSCAとその主要資格について詳しく解説し、そのメリットとデメリット、さらに受験方法や費用についても詳細にご紹介します。

目次

NSCAとは?

NSCA(National Strength and Conditioning Association)は、1978年にアメリカで設立された非営利団体です。ストレングス&コンディショニング(S&C)の分野におけるリーダー的存在として、科学的根拠に基づいたトレーニング方法の研究と普及に尽力しています。

NSCAの主な特徴:

  • 世界100カ国以上に会員を持つ国際的な組織
  • 最新の研究成果を反映した教育プログラムの提供
  • 厳格な試験制度による資格認定
  • 継続的な教育と再認定制度の実施
  • 定期的な学術誌や情報誌の発行

NSCAが提供する主な資格

NSCAが提供する資格として挙げられるのが、以下の2つです。

1) NSCA-CPT(Certified Personal Trainer)
パーソナルトレーナーとして活動するための基本的な資格です。

2) NSCA-CSCS(Certified Strength and Conditioning Specialist)
より高度なS&Cの知識と技術を持つスペシャリストとしての資格です。

NSCA-CPT(Certified Personal Trainer)

NSCA-CPTは、個人に対して安全で効果的なトレーニングプログラムを提供できる能力を証明する資格です。

健康と体力のニーズに関して、評価・動機づけ・教育・トレーニングやコンディショニング全般の指導を行う、優れた専門的能力をもつ人材を認定する資格です。


指導対象者はアスリートだけでなく、年齢・性別・経験を問わず幅広い層に対してトレーニング指導を行います。そのため、NSCA-CPTはトレーニングの知識に加え、医学的、運動生理学的な専門知識とトレーニングの指導技術が必要となります

受験資格:

  • 18歳以上であること
  • 高校卒業以上の学歴(または同等の資格)を持つこと
  • 有効な心肺蘇生法(CPR)と自動体外式除細動器(AED)の資格を持っていること

試験内容:

140問の多肢選択問題(4時間)
出題分野:クライアントとの関係構築、プログラムの計画、テクニックの指導、安全性・緊急時対応、栄養、など

受験方法:

STEP
NSCAのウェブサイトで会員登録を行う

受験資格を満たしていることを確認

会員費:

STEP
オンラインで試験の申し込みを行う

試験日と会場を選択(コンピューター試験のため、年間を通じて受験可能)

正会員:13,200円(税込)

学生会員:11,000円(税込)

STEP
試験費用を支払う

受験費用(2024年7月現在):

  • 46,090円(税込)
STEP
必要書類(学歴証明、CPR/AED資格証)をアップロード
STEP
承認後、試験を受験

NSCA-CSCS(Certified Strength and Conditioning Specialist)

NSCA-CSCSは、アスリートのパフォーマンス向上を目的としたS&Cプログラムを設計・実施できる能力を証明する上級資格です。

傷害予防とスポーツパフォーマンス向上を目的とした、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画・実行する知識と技能を有する人材を認定する資格です。


指導対象は主にアスリート、スポーツチームです。筋力トレーニングや他の体力要素の指導だけでなく、施設を運営、管理することも重要な職務となります。また、栄養、ドーピング、生活習慣に関する指導など、教育者的側面も併せ持っています。

受験資格:

  • 学士号以上の学位を持っていること(または最終学年であること)
  • 有効なCPRとAEDの資格を持っていること

試験内容:

2部構成の試験(各2時間30分)

Part 1: 科学的基礎
95問の多肢選択問題
出題分野:運動生理学、解剖学、生体力学、栄養学、など

Part 2: 実践的・応用的知識
125問の多肢選択問題
出題分野:テスト・評価、エクササイズテクニック、プログラムデザイン、組織管理・運営、など

受験方法:
NSCA-CPTとほぼ同じプロセスですが、以下の点が異なります:

  • 学士号の証明書(または在学証明書)が必要
  • Part 1とPart 2を別々に予約・受験することも可能

受験費用(2024年7月現在):

  • 50,270円(各パート34,100円)(税込)

試験対策と学習リソース

NSCAは、資格取得を目指す人々のために様々な学習リソースを提供しています:

  • 公式テキストブック:各資格に対応した詳細な教科書
  • オンライン学習ポータル:ビデオレッスン、練習問題、模擬試験など
  • ライブセミナー:対面での集中講座(一部の地域のみ)
  • 練習問題集:追加の問題演習用教材
  • スタディーガイド:効率的な学習のためのガイドブック

これらのリソースは別途購入が必要ですが、試験対策として非常に有効です。

例えば、NSCA-CPTの公式テキストブックは約$70、オンライン学習ポータルは約$120で利用できます(価格は変動する可能性があります)。

資格取得後の継続教育

NSCA-CPTもNSCA-CSCSも、資格取得後3年ごとに資格の更新が必要です。更新には、継続教育ユニット(CEU)の取得が求められます。これは、最新の研究成果や技術を学び続けることで、トレーナーとしての質を維持・向上させるためのシステムです。

CEUは、以下のような方法で取得できます:

  • NSCAが主催するカンファレンスやセミナーへの参加
  • オンラインコースの受講
  • 関連分野の学術論文の発表
  • NSCAの委員会や部会での活動
  • 他の認定機関による関連コースの受講

NSCA資格取得のメリット

ここでは、NSCA資格を取得するメリットについて記載させていただきます。

国際的な認知度が高い


NSCAの資格は世界中で認められており、海外でのキャリア展開にも有利です。
国内においても、認知度や権威性では最も高く、NSCAを持っていれば転職や契約をする上で不利になることは少ないでしょう。

科学的根拠に基づいた教育と継続学習の機会がある


最新の研究成果を反映したカリキュラムにより、エビデンスベースのアプローチを学べます。

また、CEUシステムにより、NSCA公式のセミナーやプロバイダーのセミナーを毎月開催しており常に最新の知識とスキルを維持できます。

NSCA資格取得のデメリット

ここでは、NSCA資格取得のデメリットを解説していきます。

費用が高額

NSCA試験を受験するには、受験費用の他に、NSCA会員になる必要があったり、試験に使う学習教材、更新費用など、総合的に見るとかなりの投資が必要です。

更新の負担が大きい

3年ごとの資格更新とCEU取得は、時間的・金銭的な負担となる可能性があります。

特にCEUを取得するためには、セミナーを受講する必要があるのですが、トレーナーの仕事をしながら毎回オフラインのセミナーを行くとなると、かなりの労力になってしまうので、資格を維持し続けるのは大変な資格といえます。

NSCA資格の選び方

NSCA-CPTとNSCA-CSCSのどちらを選ぶかは、以下の点を考慮して決めましょう

  • キャリアゴール:一般人向けのパーソナルトレーニングが中心なら CPT、アスリート向けのS&Cに特化したいならCSCS
  • 学歴:学士号を持っていない場合はCPTしか選択肢がありません
  • 経験レベル:トレーナーとしての経験が浅い場合は、まずCPTから始めるのが一般的です
  • 時間と予算:CSCSの方がより広範囲な内容をカバーするため、準備により多くの時間と費用がかかります

まとめ:NSCAトレーナー資格の価値

NSCAの提供するNSCA-CPTとNSCA-CSCSは、トレーナーとしてのキャリアを築く上で非常に価値のある資格です。科学的根拠に基づいた包括的な知識を身につけられる点や、国際的な認知度の高さは大きな魅力です。

一方で、取得と維持にかかる費用や時間、英語での受験という障壁、実践的スキルの評価の限界など、考慮すべきデメリットもあります。

これらの資格は、トレーナーとしてのキャリアにおける重要なステップではありますが、あくまでもスタートラインです。実際の現場での経験や、継続的な学習と実践を通じて、真のプロフェッショナルとして成長していくことが重要です。

自身のキャリアゴールや興味のある分野、現在の状況を十分に考慮し、NSCA資格取得が自分にとって本当に価値があるかどうかを慎重に判断してください。そして、資格取得を目指す場合は、長期的な視点を持って計画的に準備を進めることをおすすめします。

トレーナーとしての成功は、単に資格を持っているかどうかだけでなく、実際のスキル、クライアントとのコミュニケーション能力、継続的な学習姿勢など、多くの要因によって決まります。NSCA資格は、そのための強力なツールの一つとして活用することができるでしょう。

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この記事を書いた人

高校を卒業後、約3年間陸上自衛官として勤務するも地元の災害派遣で
身体の不自由な方を多く救えなかった経験から、パーソナルトレーナーの道へ。
トレーナーに転職後、
某女性専用パーソナルジムにて店舗責任者に抜擢
その後、
某フィットネスクラブ、パーソナルジムにて業務委託契約トレーナーとして活動
トレーナースクールにて講師を担当
現在は、某大手パーソナルジムの研修責任者と企画部長を兼任

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